- 落ち着きがなくてついそわそわしてしまう…
- ADHDの傾向に役立つ趣味を見つけたい!
ここ数年で、ADHD傾向のあるかたと知り合うたびに気づいたことがあります。
それは、「みんな、動くタイプのおもちゃ好きすぎじゃね!?」ということ。
発達障害のなかでも、「注意欠陥多動性障害」とも呼ばれるADHDは特に
- 多動性(落ち着きのなさ)
- 衝動性(突拍子のなさ)
- 不注意(うっかりミスが多い)
の3つの特徴があることで知られています。
こどもの頃は「面白い子」として見逃されることも多いこれらの性質。
しかし、大人として社会生活を送るためには、できるだけそれをおさえておく必要も出てきます。(そわそわしたりして「ヘンな人」と思われると、損してしまう場面も多いですもんね)
さらにADHDのなかでも、授業中にじっとしていられなかったり、ついつい失言してしまったりする経験の多い場合を、多動・衝動性優勢型というタイプに分けることができます。
そんなそわそわタイプのかたは、自分自身を落ち着かせるための”お守り”としてお気に入りの動くオモチャを持っていることが多いんです!
そこでこの記事では、バチバチのADHDであるわたし(@hi4r1_xo) や周りのひとに聞いたオススメの「落ち着くオモチャ」を紹介していきます!
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もくじ
規則性×動くオモチャの代表格!お部屋のインテリアにも♪
❶ハンドスピナー
そもそもこの「ADHDは動くオモチャが好き説」に気づいたのは、数年前にハンドスピナーが流行ったのがキッカケ。
一般的には回して遊んだり、不安定な場所に置いて試したりする人が多いなか、ADHD傾向のある知人たちからは「眺めていると落ち着く」という楽しみ方をしている声があがっていたんです。
こういった規則性・連続性のある動き方のものには、自律神経をリラックスさせて瞑想状態をつくる作用があるんだとか。
(催眠術をイメージするとわかりやすいかもしれません!)
カラフルだし持ち歩くのにも便利なので、ちょっと緊張感のあるお出かけの際に「手のひらに人って書いて3回飲む」おまじないの代わりにするのもいいかもしれませんね。
❷ニュートンのゆりかご
これ、こんな名前だったなんてご存知でしたか?
わたしはかねてから「金属の球体が紐にぶらさがってカチカチするやつが好き」と口にしては「?」という顔をされていたのですが、実はけっこう科学的なオモチャだったみたいです。
「運動量保存則と力学的エネルギー保存の法則の実演のために作られた装置(むずかしい)」で、もちろんあのニュートンにちなんで名付けられたそうですよ!
ストレスが溜まったときに、間接照明の光のなかで眺めていると癒されそう。
別名「カチカチ玉」とも呼ばれているらしく、AMSR的な楽しみ方もできそうですね♪
❸水時計
水族館のお土産売り場でよく見かける水時計。これも数年前まで正式名称を知りませんでした…!
もともとは日時計のような計測器具だったそうで、なかの油にカラフルな色をつけはじめてから子供用のオモチャとしても発展していったみたいです。
歴代のボーイフレンドと水族館に行くたびに買ってもらって集めていたはずなのですが、なぜかもうひとつも手元にありません。(片付けられないADHDあるある)
新しい趣味になるかも!?実用を兼ねた癒される遊び
❹ホームベーカリー
たいへんなときこそ、まとまるちから pic.twitter.com/jsQekTt74f
— さとうひより🐑🌹🧹 (@hi4r1_xo) March 25, 2020
自宅でいつでも好きなだけパンが焼けるホームベーカリー。
ウィルス対策で外での予定がすっかりなくなってしまったので、最近は家で毎日パンばかり作っています。
注目すべきは、「こね」の作業での動き。
バラバラだった材料達がひとかたまりになる様子はなんだか生き物を見ているみたいで、びっくりするくらい癖になりますよ!
どのメーカーのものにもほとんど全自動で食パンが焼きあがる機能がついていますが、自分の手で好きな形に仕上げる「成形」もなかなかハマれます。
なにより、お家で焼いたパンの美味しさは、どんな有名店にもかなわないくらい格別。やみつきになること間違いなしです…!
\わたしが使っているのはこちら/
❺乾燥機
コインランドリーが大好きです。ふだんのお洗濯も楽しくやっているほうですが、コインランドリーの良いところは待ち時間にボーッとできること。
雨の予報が続いたときには、とっておきのご褒美としてコインランドリーに洗濯に行くこともしばしば。
洗濯物がまわるのを眺めながら、音楽を聞いたり本を読むのってなんとなく贅沢な時間に感じられませんか?
実は、あの独特なニオイもけっこう好き。いつか大きいお家に住めたら、自宅用にも乾燥機を買ってみたいです!
環境を整える。感覚過敏対策にも!
❻音楽系サブスク
仕事や勉強など、なにかの作業をするときに「BGMがないとダメ」というかたは多いのではないでしょうか?
ひとりではただじーっと机に向かうことができなくても、音が鳴っていることで安心感を感じて集中できる場合も。
最近では音楽系の聴き放題のサービスも増えてきたので、自分の機嫌をとるために利用するのもひとつの手かもしれません。
ちなみにわたしは人といたほうがはかどるタイプなので、自宅で作業をするときは「radiko」でラジオを聴くこともよくあります。
「山里亮太の不毛な議論」、「ナインティナイン岡村隆史のオールナイトニッポン」、「井口理のオールナイトニッポン0」がお気に入り。
(井口君のラジオはこの春終わってしまったのですが、後続がYouTuberの水溜まりボンドに決まったそうです!こちらもライブに行くくらい好きなDJさん)
アルバムでしか聴けなかった「冷凍便」という曲の歌詞には、山ちゃんのラジオである「不毛な議論」のことが出てきます。
ぜひ聞いてみてくださいねー!
❼間接照明
お部屋の蛍光灯だとなんだか落ち着かなかったので、スポット的に間接照明を取り入れています。
ベッド周りはピカピカ光る柔らかい光のランプを選びました。
リモコンで光り方のパターンを何種類にも変えられるので、その日のお気に入りを見つけることによって眠気を誘う効果も…!
\わたしが使っているのはこちら/
❽お掃除ロボット
「ルンバ」に代表されるお掃除ロボット。以前住んでいたシェアハウスに置いてあったのですが、意外な癒しアイテムになりました。
と言うのも、エサ(ゴミ)をあげたり、充電したり、それ自体の手入れをしたりと、ペットのような存在になっていたからです(笑)
また、同じ部屋のなかでせわしなく動きまわっているヤツらを見ていると、不思議と「自分もがんばらなきゃ」なんて思えてきます。
ヒントを知って、賢く遊ぼう!ADHDにとっての「ルーチン」と「過集中」
今回紹介したグッズには、実は共通点があります。それは、生活のなかのルーチンにもできて、過集中しすぎないこと!
ついつい気がそれて物事が進まないADHDさんにとっては、次の行動に移るための「キッカケ」が可視化されていることが重要。
そこで、ちょっとした息抜きにもなって集中しすぎないものを選んでみました。
たとえばホームベーカリーなんかは、「こねの時間でお皿洗い」「発酵のあいだにお掃除」と、同時に家事をこなすためのタイマー代わりにも使えるはず。
お守り代わりのアイテムを持って落ち着いて行動することで、ぜひその多動力をぞんぶんに活かしてみてくださいね!