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100万枚と115万キロのフィルムでは記憶の捉え方がちがうらしいよ【医師の医師のつくった「頭のよさ」テスト】

同じ「フィルム」でも写真と映像があるように、記憶の仕方は人それぞれちがうってご存知でしたか?

この前、Official髭男dismさんの『115万キロのフィルム』って曲を初めて聴いたんです。

わたしは聴覚過敏を持っていて、長距離の電車移動ではデジタル耳栓をつけていないと落ち着かないんですね。
その日はたまたま忘れてしまったので、彼氏の音楽用のイヤホンを借りることになりました。そこで流してくれたのがこの曲だったんですが…。

ひより
ひより
待って待って、『100万枚のフィルム』じゃなかったっけ?
かれし
かれし
ちがうよ〜!ヒゲダンのは「115万キロ」!そっちはコブクロでしょ!

ほっ、ほんとだ…!しかも、タイトルは『Million Films』なんですね?

平面で捉えるコブクロと、立体で捉える髭男

まず、コブクロさんのおっしゃっている「フィルム」とは写真のフィルムのことです。

「100万枚撮りのフィルムでも撮り切れないほどの想い出〜を♪」と歌っておられるので、アナログカメラで記憶しているイメージなのでしょう。

対してヒゲダンは「目の奥にあるフィルムで作る映画の話〜さ〜〜♪」と声を張り上げてらっしゃるので、こちらは映写機で再生するフィルムのことだと推測されます。

「写真にも映せやしないとても些細なその仕草に」とも歌っているので、まるっとムービーで残しておきたいタイプなんでしょうね。

ちなみに「115万キロ」という数字は、一生分を撮影するのにかかるフィルムの長さのようです。

瞬間を平面で切り取る派のコブクロと、思い出をそのまま立体に近い記憶でとっておきたい派のヒゲダン。

ひより
ひより
どちらのほうが愛情深いとは言いませんが、男の人って考えることが本当にロマンチストだよね!?(笑)

同じ視覚からのイメージの捉え方でも、こんなにもわかりやすく差がでるなんて面白いですよね。

そして、実はこの情報や記憶を「自分自身が脳内でどう処理しているのか」を調べる方法があるんです!

本田真美・著『医師のつくった「頭のよさ」テスト~認知特性から見た6つのパターン~』

まず、「認知」という言葉を知っていますでしょうか…?

認知とは、わかりやすく言うと「物事の捉え方」のことです。同じ景色を見ていても、それぞれの知識量や経験、考え方のちがいによってその解釈はバラバラになるんです。

たとえば、「誹謗中傷」による問題が議論されることの多い今ですが、あれも「前提」のちがいによって起こることがほとんどなんですよね。

逆にいえば「前提が人それぞれちがう」ってふまえてたらムダな争いはすくなくなるってことだよね

そんな、物事や情報の捉え方のクセを、「認知特性」として6つのパターンにわけて解説している本があります。

それが、『医師のつくった「頭のよさ」テスト~認知特性から見た6つのパターン~』です。

この本によって、自分がどの認知特性を持っていて、どんな情報の受け取り方が苦手なのかを把握することができるのです。

3パターン×2タイプずつあるので、早速見ていきましょう!

※それぞれの特性については、本からの引用ではなくわたし個人の要約や見解で説明してあります。

目で見て情報を処理する視覚優位者パターン

①写真(カメラアイ)タイプ

コブクロさんの曲がこれですね!(笑)
看板などのビジュアルや、CMで一瞬流れたキャッチコピーなどをひとつの図として覚えておくことができます。

②三次元映像タイプ

ヒゲダンの曲はこちらにあてはまります。
三次元映像タイプの人は、飲食店のバイトなどでも先輩の動作を見ただけでやり方を覚えられたりした経験があるのではないでしょうか?

言葉で情報を処理する言語優位者パターン

③言語映像タイプ

たまに、「小説を読んでもだれがどうしたのかを覚えていられない」という人がいますよね。言葉を見るのが得意な言語映像タイプは、その逆。
メールや本を読んでも、イメージをふくらませて理解することができます。

④言語抽象タイプ

言語映像タイプの人は図解が得意です。ドラマなどを見ていても、すぐに相関図が思い浮かんだりします。

耳で聞いて情報を処理する言語優位者パターン

聴覚言語タイプ

打ち合わせのときに、資料などがなくてもすんなり話した内容を理解できるのがこの聴覚言語タイプ。人の口グセやイントネーションを覚えやすく、モノマネが得意な場合も。

聴覚&音タイプ

大人数でカラオケに行くと、洋楽であってもすぐに覚えられてでたらめな英語で再現できる人がいたりしませんか…?あと、単語の意味が理解できていなくても、なんとなくマネして英会話が弾んだりするのもこの聴覚&音タイプです。

ひより
ひより
ちなみにわたしは、視覚優位の三次元映像タイプでした!
逆にめちゃくちゃ低かったのが、聴覚&音タイプ…(笑)

インプットの傾向を知れば、アウトプットの効率が格段に上がる!

実は今、SNSを使ったマンガのスクールに通っているんですが、こんなご時世なのでオンラインで講義を受けているんですね。
でも、せっかくだったらみなさんと仲良くなりたくて、オフ会を開いてみたんです。

そこで面白かったのが、マンガを描いてる人たちと話すとやっぱり頭のなかで映像が浮かぶこと。イメージと吹き出しが同時にぽんぽんと再生するかんじ。
初めての感覚だったので、「どんな記憶の捉え方なんだろう…」と気になって仕方がなかったです(笑)

マンガって、絵本や紙芝居みたいにフラットな作風の場合もあれば、今すぐ映画化できそうなくらい情景がリアルなものもありますよね。
きっと「視覚優位」の人が多いんだろうけど、そのあたりでもカメラアイタイプと三次元映像タイプのちがいが出てきそうですよね。

あと、わたしはず〜〜〜っと「空気」や「ノリ」で会話する人たちが苦手だったのですが、「聴覚優位」だとそうやってわいわいするのが得意なのかもしれません。
逆に、間違ったことは言っていないのに言葉のイメージやニュアンスで悪く捉えてしまいがちなのもこのタイプだったのかも…。

だから、数年前にライターを始めて、同業の友人ができたときには「言葉が言葉の意味通り通じること」に感動しました。ライターや作家をやる人は、もしかしたら「言語優位」タイプに多いかもしれませんね。

こんな風に、自分のインプットの性質を知ることで、アウトプットの仕方を工夫することができます。
次回はそんなお話をくわしく掘り下げていく予定です〜〜〜!!!

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