日に日にその勢いを増す、前代未聞の感染症・コロナウイルス。
不要不急の外出を控えるべきなのはわかっていても、「家にひとりでいると不安を増すばかり…」というかたも多いのでは?
気を紛らわそうにもできることが限られているとなると、余計にストレスが溜まる一方ですよね。
そこで、今だからこそ読んでみてほしいのがパンデミック・サバイバル系の漫画です。
人は、正体がわからないものには余計に恐怖を感じるようにできています。客観的に状況を見て、生き抜く上での心構えを疑似体験できる作品はそんな不安を和らげるのにうってつけ。
新しい知識を取り入れる良い機会とプラスにとらえて、この非常事態に思い切り向き合っていきましょう!
ネタバレNG派の人は薄目でタイトルだけチェックしてね!
もくじ
❶今の状況を予言!?日常から広がる感染の恐ろしさを描く「エマージング」
英語の「emerging」は、「突如出現した新種のもの」という意味。
外薗昌也による、未知のウイルスが爆発的に広がる様子を描かれた作品で、講談社の「週刊モーニング」にて2004年に連載されていました。
全2巻と読みやすいボリュームなので、導入編にはぴったりかもしれません。
特に、1話で描かれた飛沫感染の拡大される様子は、情報の錯綜している今だからこそ必見です!
なんでもないはずの日常があっという間に崩壊していってしまう様子は、現在と重なって心苦しくもあります。
このお話のように、今わたしたちが対峙しているこの状況にも希望の光が見つかるといいのですが…。
❷次々と襲いかかるゾンビを撃退!手に汗握るSFホラー「アイアムアヒーロー」
パンデミック系のなかでもなんと、この作品で感染するのはゾンビ!
しかも、ゾンビたちは噛まれるとまたすぐに他の人を噛んで感染させる習性を持つため、敵が雪だるま式に増えていく様子はまさに地獄絵図です…。
社会に劣等感をいだいていた冴えない漫画家の主人公・鈴木英雄は、そんなゾンビたちに対抗する”ある手段”を持っていました。
ある日現れたゾンビたちのおかげで、ある日を境にその名の通り「ヒーロー」として日の目を見ることになります。
世界が一変したあとの人間同士の力関係の変化や、非常時にこそ浮き上がってくるリアルな心理状態にいつの間にかのめり込んでしまうことうけあいです!
2009年から2017年にわたって小学館の「ビッグコミックスピリッツ」で連載された全22巻の長編。
作者の花沢健吾による綺麗事で終わらない人間模様を、ぜひラストまで見届けてみてください!
「グロすぎる」と評判!大迫力の実写映画版も!
当時人気を博したこの漫画は、2016年に実写映画化もされました。しかし、映画は原作とは別物として楽しんだほうが吉。
原作だとおよそ8巻までの「アウトレット編」を中心に、パニックホラーとして展開されています。
ストーリーの緻密こそなくなったものの、目で見てスカッとできるようなアクションものとしてチョイスするにはぴったり。
気の置けない仲間たちとお家で一緒に騒ぎながら鑑賞するのにうってつけかもしれませんね。
「大泉洋、こんなに格好良かったっけ!?」って話題になること間違いなし。
あと終始大人しめな有村架純はやっぱりかわいいし、長澤まさみがエッチです。
❸ウイルス研究所の闇と双子たちの生死をめぐる人間ドラマ「パートナー」
「こどものおもちゃ」で広く知られている小花美穂さんによるミステリー。
少女漫画である「りぼん」連載作品らしからぬ、残酷なストーリー展開がポイントです!
一卵性双生児として生まれた主人公・桜沢苗(苗)が、双子の片割れである萌を交通事故で亡くすところからお話はスタートします。
さらにショッキングなことに、萌の遺体までが行方不明に。
失意のなか、なんとか元気を取り戻そうと同じ双子である添田兄弟と山陰の別荘へ出かけるのですが、そこでなんと死んだはずの萌と再会。
鍵を握るのは、死滅した細胞を生き返らせることができるけど、生きている人間にとっては猛毒となってしまうとあるウイルスの存在でした。
1999年とちょうど10年前の作品でありながら、何度読み直しても新鮮な感動があります。
全3巻なので、息抜きがてら読むのにちょうどいいボリュームなはず!
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❹人類の滅亡に立ち向かうサバイバル長編「7SEEDS(セブンシーズ)」!臨場感あふれるアニメも必見です
こちらについては、先に謝っておきます…。ごめんなさい。言いたいことがありすぎるので、別記事で単体として公開することにしました!
この感染・サバイバル系のまとめ記事を書こうと思ったのは、前述した「アイアムアヒーロー」と「セブンシーズ」がキッカケ。
2011年に東日本大震災を経験して、ライフラインが失われたなかで生活したことのあるわたしとしては、どうしても今の状況を語る上で「サバイバル」要素が欠かせなかったのです。
舞台は「人類が滅亡したあとの、かつて日本だった場所」。一度消滅した地球環境が回復してきたときに人間が新たに子孫を残せるようにと、”ある選考基準”をもとに選ばれて未来に冷凍保存で送られたこどもたちが主人公です。
小学館の「別冊少女コミック」にて、2001年から2017年にわたって連載された全33巻の超大作!
印象的なセリフまわしが得意な田村由美による、少女漫画の枠を超えたまさに「考えさせられる」作品です。
わたしたちがあまりにも知らなすぎた地球環境のこと、社会の成り立ち、生きていく上で持っておきたい人間としての精神が、繊細に描かれた読み応えのある一作。
2019年にNetflixにてアニメ化され、2020年4月からは第2期もスタートしたばかりです!
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❺”ながら”で見られるYouTube漫画も!
最近YouTubeの活用とともに増えてきたのが、動画として編集してあるタイプのルポ系漫画!
これなら料理をしながら、メイクをしながら…と、ラジオ感覚で情報を得ることができますよね。
ツイッターには乱雑な情報が溢れすぎているし、ニュースばかり見ていても不安が募るもの。
漫画でわかりやすくまとめられた社会情勢をチェックすることで、思考の整理に役立てましょう!
