人間関係に悩む人には、ある共通点があります。
いったい、なんだと思いますか?
コミュ力が足りない人?対人運が悪い人?
それもすこ〜しだけあるかもしれませんが、すべての人にあてはまる特徴ではありません。
この世で人間関係に悩む人・全員の共通点は「優しくて真面目な性格」だということです。
あなたは、いつもだれかの気持ちばかりを考えては、「環境を変えたほうがいいのか」とか、「自分のがんばりが足りないのか」なんてことに頭を悩ませてはいませんか?
すこし残酷なことを言います。おそらく環境を変えたところで、同じような悩みはこれからもついてまわるし、心の平穏が訪れることはきっとないでしょう。
それは、「上手くやるコツ」ばかりに気をとられているから。
そして、あなた自身が優しくて、真面目で、誠実で、お人好しな性格だということはずっと変わらないからです。
しかし、ひとつだけ今すぐ人間関係での困りごとを解消できる方法があります。それは、「断捨離」をしてみること。
たとえば、出かける前に今日着ていく服を選ぶとき。クローゼットの中がヨレヨレに着古したものや趣味でないものでいっぱいになっていたとしたら…。
「自分が本当に着たい服」が選べずに居心地の悪いまま出かける時間がきてしまったり、「気候に合った服」に手が届かずに不自由な想いをしながらやり過ごすことになるかもしれませんよね。
大事なのは、「どうすればおしゃれになれるか」ではなく、自分に必要なものだけをちゃんと選んで持っておくこと。
つまり、お部屋の中であっても、人間関係であっても、まずは「断捨離」をすることがおのずと良い結果につなげてくれるはずなんです!
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もくじ
そもそも「断捨離」とは?その意味からやり方を知ろう!
ミニマリストとか、「物が少ないシンプル暮らし」みたいなものがだんだんとブームにもなってきた最近では、「断捨離」という言葉を聞いたことのない人のほうが少ないのではないでしょうか?
断捨離はもともと、ヨガの考え方で
- 「断」で入ってくるいらないものを断つ
- 「捨」ですでにあるいらないものを捨てる
- 「離」でいらないものから離れる
という意味なんだそうです。
むやみになんでもかんでも捨てるのではなく、自分にとって本当に必要なものがなにかを考えて管理することで、自然と「いらないもの」が身の回りからなくなっていくというワケです。
人間関係で悩むあなたは「優しい人」だと自覚してほしい
部屋を片付けられない人になぜモノを捨てられないかを聞いてみると、そのほとんどが「いつか使うかもしれない」と口にします。
実はこれ、執着心だけではなく、情が深いからでもあるんです。
思い出のものや、人からもらったものを捨てるのは、すこし薄情な気もしますもんね。
ここで考えたいのが、自分にとって「大切にする」とはどういった状態であるのかということです。
たとえば、何年も前にお世話になった先輩からもらった服があるとします。
あなたは汚すのがこわかったり、「もったいない」ような気がしてなかなかそれを着ることができませんでした。数年間クローゼットの中にしまいっぱなしですが、捨てるのも「もったいない」ような気がします。
しかし、その服にとっていちばん「もったいない」のは、着られることもなく、お部屋で持て余されている状態なのではないでしょうか。
なにかを”選ぶ”ことが苦手なのは、あなたが真面目で、誠実で、優しすぎるからです。わざわざ自分の時間をさいてだれかやなにかについて考えている時点で、充分すぎるくらいお人好しなんです。
だから、なにかを捨てることに罪悪感を持たないでほしいのです。
優しい人だからこそ、その優しさを使う相手をちゃんと選んで大切にしましょう。
\罪悪感へのイメージが変わるかも!?/
まず、最初に捨てるものは「人間関係が上手くいくコツ」!?
とはいえ、なにをすればいいのか、なにから手放せばいいのかもピンときていないかたがほとんでしょう。
そんなときは、あなたが今までさんざん勉強してきた、人間関係が「上手くいくコツ」そのものを捨ててみてください。
なぜなら、「要領よくこなす」とか、処世術みたいなものは、そもそも他人にあまり思い入れがない人だけが使える方法だからです。
せっかく本を読んで勉強したのに、なかなか思うようにいかなかったとしたら…。それは、あなたが相手をちゃんとひとりの人間として扱ってきたなによりの証拠です。
だから最初は、「上手くやろう」と思う気持ちから手放してみてください。
そうすれば結果的に、今ある人間関係がおのずと上手くいきはじめるはずだから。
人間関係の断捨離は、「歯列矯正」みたいなもん
実は、わたしが人間関係を整理できるようになったのは、ある考え方を思い出したのがキッカケでした。
それは、昔勤めていた歯医者で担当していた「歯列矯正」の施術です。
歯の本数はほとんどの人が同じなのに、人それぞれ歯や顎の大きさは違いますよね。そのため、まっすぐに生えそろわずに重なってしまったり、ガタガタに見えてしまうことがよくあります。
多くの場合、歯列矯正では数本歯を抜くことで並ばせるスペースをきちんと確保します。そのほうが、ワイヤーで誘導するときにすっきりと揃いやすいからです。
でも、「歯をきれいに揃える」ためだけに健康な歯を抜くのって、ちょっともったいないような気がして抵抗があるし、なによりこわいですよね…?
しかし、歯科の考え方では、いらない歯がある状態のほうが「不健康」なんだそうです。
その人に顎のサイズに合っていない余計な歯があると、隣接する他の歯まで虫歯になりやすくなったり、噛み合わせが悪くなったりして全身に影響を及ぼしてしまいます。
歯は、楽しく食べて長生きするために必要なもの。だから、自分に必要な本数だけを大事に手入れして長持ちさせることで、ずっと健康でいられるんですって。
人間関係も、同じなのかもしれません。とりあえずたくさんの人に好かれていたほうがなんとなくいいような気がするけど、実際にお互いが思いやりを持って大切にできる相手や人数は限られています。
そして、磨きにくい歯のせいでどんどん虫歯が広がっていくように、ストレスを感じる相手のせいで自分の心の風通しが悪くなってどんどん思いやりを持てなくなってしまうほうがもったいないんです。
とは言え、頭では距離をおいたほうが良いとわかっても「悪い人じゃないんだよなァ…」と取捨選択の判断ができない人がほとんどなのでは?
そこで次回は、ストレスがなくなる「人間関係の断捨離の優先順位」について更新します。
動画もあわせて、お楽しみに!
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